原因は多岐にわたるため、一概には言えないが、以下のようなケースがある。
ケース1
原因:
累積更新プログラム検出時の高負荷でタイムアウトにより失敗
[補足]
累積更新プログラムの検出では、承認された累積更新プログラムのカタログデータをダウンロードし、自身の適用済パッチの状態と比較するため、過去に適用済の累積更新プログラムも承認にしていると、ダウンロードするカタログデータに含まれるため、無駄にダウンロードし、タイムアウトが発生する場合がある。(逆に拒否済にした累積更新プログラムのカタログデータはダウンロードしない動作となる。)
対策:
累積更新プログラムの承認前に、承認済などの不要な累積更新プログラムを全て拒否済にする。
ケース2
原因:
WSUSサーバが高負荷でWSUSプールが落ちる
[補足]
適用対象機器が多数存在する場合など、WSUSの高負荷となりWSUSの使用可能なメモリ「プライベート メモリ制限」がひっ迫することで、IISのWsusPool が落ちる。
一時対処:
IISからWSUSプールを起動する。
対策:
WsusPool の「プライベート メモリ制限」を増加させる。
ケース3
原因:
前提となる累積更新プログラムの適用不足
対策:
適用の前提となるサービススタック(SSU)や、累積更新プログラムが存在する場合には、事前に適用する必要がある。仮に前提となる上記プログラム自体がWSUSで配布できない場合には、個別にダウンロードして手動適用することで、以降依存する最新の累積更新プログラムが適用可能となる場合がある。
経験上、どのバージョン(1809,1903など)においてもサービススタック(SSU)と累積パッチが何もあたっていない、空っぽの初期状態では、WSUSからの機能アップデートや累積パッチの適用に失敗するケースが多い。
ケース4
原因:
Windows Update クライアントキャッシュの破損。(破損する根本原因は不明。)
対策:
クライアントキャッシュを削除する。削除方法は以下。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/archive/blogs/jpwsus/windows-update-3
参考:
「WSUS 管理コンソールにつながらない!」を解消するための 7 つのワザ
https://social.msdn.microsoft.com/Forums/ja-JP/0dc69153-1d4e-4e91-bf91-df311424a8be/wsus-7-?forum=jpsccmwsus