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EFSを別アカウントへ移行する方法|レプリケーション・Backup・DataSyncの選び方

EFSを別のAWSアカウントへ移す場合は、移行先に用意したファイルシステムへデータを移し、最後にアプリケーションの接続先を切り替えます。方式選びでは「全体を継続同期したいか」「バックアップ時点に戻せればよいか」「一部のファイルだけ移したいか」を先に決めると整理できます。

目次

移行方式は更新差分の扱いで選ぶ

方式 向いている用途 先に確認する条件
EFSレプリケーション 全体を同期してから切り替える 移行先は同期中読み取り専用。別アカウント用のIAM設定が必要
AWS Backup 復旧ポイントを使った移行 通常のアカウント間コピーは同一Organizations組織が前提
DataSync 対象を選んだファイル転送 別アカウントのEFS間転送ではNFSロケーションとエージェントを使う構成を確認
手動コピー 小規模な移行 権限、更新差分、転送結果の確認を自分で設計する

全体を移すならEFSレプリケーションを検討する

移行元の変更を移行先へ同期しておき、切替時の作業を最後の差分確認に絞る方法です。別アカウントへのレプリケーションでは、両側のEFSをあらかじめ作成し、移行元アカウントのIAMロールとファイルシステムポリシーを設定します。具体的な権限はAWS公式のアカウント間レプリケーション手順で確認できます。

移行先をレプリケーション先として使うには、レプリケーション上書き保護を無効にする必要があります。既存データがあるEFSを指定すると、移行元と一致するように追加・変更・削除されます。無関係なファイルを残したいEFSへ、そのまま同期する設計は避けてください。詳細は既存EFSを宛先にする条件を参照してください。

「同期を開始した」だけでは切替できない

初回同期にはデータ量やファイル数に応じた時間がかかります。その後も変更は非同期で転送されるため、固定時間待つだけで全更新が届いたとは判断できません。最終同期時刻とTimeSinceLastSyncを確認します。

  1. 移行先のネットワーク、マウントターゲット、アクセス権を準備する。
  2. レプリケーションを開始し、初回同期の完了を確認する。
  3. 切替時にアプリケーションの書き込みを停止し、未保存の更新を確定させる。
  4. 最終同期時刻が書き込み停止時点を含むことを確認する。
  5. レプリケーション設定を削除し、移行先が書き込み可能になったことを確認する。
  6. アプリケーションのマウント先を変更し、読み書きと業務処理を確認して再開する。

レプリケーション設定の削除によって宛先を利用可能にする動作は、レプリカの使用に記載されています。切替後に移行先へ書き込んだデータは、接続先を戻すだけでは元のEFSに反映されません。切り戻し時にも更新差分の扱いが必要です。

バックアップ時点のデータでよければAWS Backup

復旧ポイントを取得し、別アカウントのバックアップボールトへコピーして復元する方法です。通常のクロスアカウントコピーでは、両アカウントが同じAWS Organizations組織に所属している必要があります。組織側の機能有効化、宛先ボールトの許可、IAM・暗号化関連の設定も確認します。

復元されるのはバックアップで保護された時点のデータです。取得後の書き込みをどう扱うか決めずに接続先を変えると、最新ファイルが移行先に存在しない可能性があります。詳細はアカウント間バックアップコピーの要件を参照してください。

対象を選ぶならDataSync、少量なら手動コピー

DataSyncは転送対象や実行方法を細かく設計したい場合の候補です。同一アカウント内のEFS間転送と、別アカウント間の転送では構成条件が異なります。別アカウントのEFS間転送は、一方をNFSロケーションとして扱い、エージェントを使う構成を確認してください。EFSロケーション同士を指定すれば常にエージェント不要、とは考えないことが重要です。DataSyncの対応転送一覧が判断の起点になります。

手動コピーを選ぶ場合も、ファイルの中身だけでなくUID・GID、権限、シンボリックリンクなどの保持要件を整理します。実行中に更新されるファイルの再コピーと、切替前の検証時間まで含めて方式を選びましょう。

移行完了はアプリケーションから確認する

データの転送完了と、移行先での業務再開は別の確認です。マウント設定、アクセスポイント、セキュリティグループ、アプリケーション実行ユーザーのアクセス権を確認し、代表的なファイルで読み書き・更新・削除を試します。旧環境を片付ける前に、切替後の更新が新しいEFSへ保存されていることまで確認してください。

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