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Direct ConnectのVIFフェイルオーバーテストは延長できる?最大72時間と再実行時の注意点

Direct Connectの冗長構成を確認する際、Resiliency ToolkitのVIFフェイルオーバーテストを使うと、対象BGPピアリングをDOWN状態にして、別経路へ通信が切り替わるかを確認できます。

長時間の疎通試験では、最初に指定した時間では足りなくなることがあります。実行中テストの指定時間を延長する操作は用意されていないため、さらに試験する場合はテスト終了後に新しく開始します。その際は、テスト間にBGPが復旧する区間も含めて計画します。

目次

まず押さえる時間の仕様

項目 値・扱い
指定する単位 分
既定値 180分(3時間)
最大値 4,320分(72時間)
途中終了 StopBgpFailoverTestで停止可能
時間が足りない場合 終了後に新しいテストとして実施

「3日で開始して、途中から5日に変更する」という使い方はできません。5日間など最大時間を超える試験が必要なら、複数回に分ける構成と、その間の復旧確認を計画します。時間の仕様はStartBgpFailoverTest APIで確認できます。

このテストで止めるのはBGPピアリング

VIFフェイルオーバーテストは、選択したBGPピアリングをDOWN状態にする試験です。物理回線の抜線や、あらゆる障害パターンをそのまま再現するものではありません。

対象VIFと、IPv4・IPv6など停止させるピアリングを確認します。冗長経路がある構成でも、経路広告、ルーター設定、ファイアウォール、アプリケーション側の条件によっては期待どおり切り替わらない場合があるため、通信へ影響する作業として実施時間を確保します。

1. 試験時間から先に確認項目を決める

テストを開始する前に、少なくとも次の点を決めておきます。

  • どのVIF・BGPピアリングを停止するか。
  • 切り替わるべき代替経路はどれか。
  • オンプレミスからAWS、AWSからオンプレミスのどちらを確認するか。
  • 名前解決、TCP接続、実際の業務処理のどこまで試すか。
  • 中断する条件と、終了後に正常復旧と判断する条件は何か。

pingが通るだけでは、業務アプリケーションの利用まで確認できません。必要な通信先とポート、実際の処理を試験項目へ含めると、設定時間内に何を完了させるかを整理できます。

2. VIFとBGPピアリングを選んで開始する

Direct Connectコンソールで仮想インターフェイスを選び、アクションの「Bring down BGP」から対象ピアリングと最大テスト時間を指定します。確認画面で、VIFと時間が作業計画どおりかを照合します。

以下はCLIで180分の試験を開始するコマンド形式の例です。実行するとBGPへ影響するため、接続IDではなく対象のVIF IDであることも確認します。

aws directconnect start-bgp-failover-test --profile example --region ap-northeast-1 --virtual-interface-id dxvif-example --test-duration-in-minutes 180

ピアリングを限定する場合は、対象のBGPピアIDを確認して --bgp-peers を指定します。コンソールの手順はVIFフェイルオーバーテストの開始を参照してください。

3. 時間を追加したいときは、別のテストとして計画する

実行中のテスト時間を伸ばすのではなく、現在のテストが終わった後に再度開始します。必要なら途中で停止して、復旧状態を確認してから次のテストを開始します。

再実行を、途切れないBGP停止時間の延長として扱わないことが大切です。テスト間で経路が戻る可能性があり、切り戻しと再切り替えが試験結果へ影響します。連続停止が要件なら、この操作だけで要件を満たすと判断せず、ネットワークの運用担当と試験方法を検討します。

停止方法と履歴も準備しておく

予定より早く終了する場合は、次のように停止します。

aws directconnect stop-bgp-failover-test --profile example --region ap-northeast-1 --virtual-interface-id dxvif-example

テスト履歴は ListVirtualInterfaceTestHistory で確認できます。開始・終了時刻や対象を記録し、ルーターのログや通信試験の結果と照合すると、切り替えに伴う影響を追いやすくなります。停止・履歴確認のAPIは、上記のStartBgpFailoverTest公式資料から参照できます。

終了後はBGPと業務通信の両方を確認する

テストが終了したことと、経路や通信が正常に戻ったことは、別々に確認します。BGPセッション、ルート、想定する経路の優先順位、双方向の通信、業務処理を順に確認してください。

長時間試験ほど、開始時だけでなく、終了予定時刻の監視と担当者の引き継ぎが重要になります。最大時間をそのまま設定する前に、試験完了・中断・復旧の判断を含む実施計画を用意します。

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