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RDSのメンテナンスウィンドウ:時間内に必ず収まるのか?

Amazon RDS(Relational Database Service)を利用する際、多くのユーザーが気にするのがメンテナンスウィンドウの時間内にすべてのメンテナンスが完了するかどうかです。この記事では、メンテナンスウィンドウの仕組みや、作業が時間内に収まらない場合の対策について解説します。

メンテナンスウィンドウは「開始時間」を制御するだけ

結論から言うと、RDSのメンテナンスウィンドウは、あくまでメンテナンス作業の開始時間を制御するための設定であり、終了時間を制限するものではありません

通常、メンテナンスイベントやDBインスタンスの変更作業はメンテナンスウィンドウ内に完了することが多いですが、これはあくまで目安です。
実際の所要時間は以下の要素に大きく依存します。

  • メンテナンスイベントの内容
  • 適用時のDBインスタンスの状態
  • データベースの規模やリソースの使用状況

これらの要因により、作業時間がウィンドウを超過する可能性もある点に注意が必要です。


目次

ワークロードへの影響を最小限に抑えるためのポイント

メンテナンスがビジネス運用に与える影響を減らすために、以下の点を意識して運用することをおすすめします。

1. メンテナンスウィンドウの調整

余裕を持たせ、ワークロードへの影響が少ない時間帯にメンテナンスウィンドウを設定しましょう。特に、トラフィックが少ない深夜や早朝の時間帯が適しています。

2. 手動アップグレードの検討

RDSにはマイナーバージョンの自動アップグレード機能がありますが、この機能が意図しないタイミングでのダウンタイムを引き起こす場合があります。
そのため、重要なタイミングでの影響を避けたい場合には、手動でアップグレードを実施することも視野に入れてください。


メンテナンスウィンドウを最適化して安心運用を

RDSのメンテナンスウィンドウは便利な機能ですが、全ての作業が時間内に完了する保証はありません。ビジネスへの影響を最小限に抑えるためには、メンテナンスウィンドウの調整や、手動操作も含めた柔軟な運用を心がけましょう。

Amazon RDSの仕組みを正しく理解し、適切に設定することで、安定したデータベース運用を実現しましょう。

===== 参考資料 =====
[1] DB インスタンスのメンテナンス – Amazon Relational Database Service – https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/UserGuide/USER_UpgradeDBInstance.Maintenance.html 
[1]より一部抜粋
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メンテナンスウィンドウは、保留中のオペレーションをスタートする時刻を決定しますが、オペレーションの総実行時間を制限しません。メンテナンスオペレーションは、メンテナンスウィンドウが終了するまでに完了するかどうかは保証されておらず、指定終了時間を超える場合もあります。詳細については、「Amazon RDS メンテナンスウィンドウ」を参照してください。
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[1]より一部抜粋
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Amazon RDS メンテナンスウィンドウ メンテナンスウィンドウは、システムの変更が適用される週単位の時間間隔です。各 DB インスタンスには、週ごとのメンテナンスウィンドウがあります。メンテナンスウィンドウは、変更やソフトウェアのパッチなどが実行されるタイミングをコントロールする機会です。メンテナンスウィンドウの調整については、「DB インスタンスの適切なメンテナンスウィンドウの調整」を参照してください。 (中略) メンテナンスイベントを特定の週に予定した場合、そのイベントはユーザーが指定した 30 分のメンテナンスウィンドウ中にスタートされます。ほとんどのメンテナンスイベントは 30 分のメンテナンスウィンドウ中に完了しますが、大規模なメンテナンスイベントは 30 分以上かかる場合があります。DB インスタンスが停止すると、メンテナンスウィンドウは一時停止されます。
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